「逃げて」悲鳴の直後、目の前に… 土石流、1人死亡の現場で何が

有料記事

西岡矩毅 伊藤隆太郎 池田良

【動画】空撮 唐津、久留米、杷木、筑前岩屋の水害の様子=加久雅之撮影

 10日の記録的な大雨の影響で大規模な土石流が発生した福岡県久留米市田主丸町の竹野地区。少なくとも7棟、12世帯がのみ込まれ、1人が亡くなった。住民らは直前まで土石流が発生するとは思わなかったという。

 11日、被災から一夜が明けた竹野地区では、多くの住民らが土砂や流木を片付けていた。道路は茶色い泥で覆われ、あちこちにがれきの山ができていた。

 現場にいた消防団員の男性は「もう少しで押しつぶされるところだった」と振り返った。

 団員は当時、未明から続く大雨の警戒で周辺を見回った後、別の団員4人と消防団の詰め所で休憩していた。地区内には、陥没で通行できなくなっている道路もあった。だが、危険が迫っているとは思わなかった。

 10日午前9時半ごろ、山に通じる坂道を濁流が下ってくるのが詰め所から見えた。地区は山のふもとの傾斜地。まもなく地響きのような音が聞こえ、そばの道路では、乗用車が大量に流れてくる泥水に遮られて動けなくなった。女性が車から走り出て「逃げて」と悲鳴をあげた直後、岩や流木を含んだ土石流が目の前に押し寄せてきた。

 その場から離れる余裕はなか…

この記事は有料記事です。残り744文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment