「開かずの踏切」事故から18年、撤去後の献花で遺族が語った思い

小川崇

 4人が死傷した東武伊勢崎線(スカイツリーライン)竹ノ塚駅(東京都足立区)の踏切事故から18年を迎えた15日、現場近くで献花式があった。昨春に踏切は撤去され、事故で母親(当時75)を亡くした加山圭子さん(67)は「踏切事故は今も各地で起きている。危険な踏切はなくなってほしい」と話した。

 駅南側の踏切で2005年3月15日午後4時50分ごろ、女性4人が列車にはねられて2人が死亡、別の2人がけがをした。当時から遮断時間が長い「開かずの踏切」として知られ、地元では高架化を求める声が高まった。足立区主体で約1・7キロの区間の高架化工事を12年から進め、昨年春に踏切は解消された。

 加山さんは、「あっという間の18年。事故の事実を伝える踏切が完全になくなったことに複雑な思いはあった」と明かしつつも、「いまは素直に喜ばないといけない。今後、地域で事故をどうやって伝えていけるか、考えてもらいたい」と語った。(小川崇)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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