「除雪が積雪増に追いつかず」 JR北幹部が語る運休原因 札幌大雪

 JR北海道は8日夜、札幌―小樽間の運行を再開。ただ、新千歳空港への足となる札幌―新千歳空港間は8日中の再開はできなかった。9日の再開に向けて除雪作業を進めている。

 その他の札幌発着の路線は再開のめどが立っていない。9日夜の再開に向け作業を行っているという。いずれの路線も再開できても大幅な間引き運転になるという。

 8日午後7時過ぎ、札幌駅の改札口では約50人が再開を待っていた。発寒へ帰るという札幌市内の会社員男性(49)は「地下鉄の代替輸送手続きに来て再開を知った。通勤でJRを使ってきたが何日も運休するのは初めてだと思う」と話した。

 午後7時17分ごろに改札が開くと、人々は一斉にホームへ向かっていた。真っ暗だった電光掲示板には「臨時」という文字が表示された。

 一方、北広島に向かう会社員女性(30)は、千歳方面の運休が続いているのを知った。「夜には動くと思って来て見たが、まだダメなんですね」と話した。

 JR北は6日の大雪を受け、7日に札幌発着の全列車を運休。8日も始発から運休し、夜に一部を再開したが、運休は計707本と、全運休した7日(728本)と同規模となった。

 JR北は8日午後の会見で除雪の現状について説明。線路や駅周辺の除雪や、止まったままの車両の移動など、運行再開のための最低限の作業が完了に近づいているとした。

 なぜ除雪にここまで時間がかかったのか。

 会見では、6日の大雪についての事前想定やその後の対応についての質問が相次いだ。JR北によると、全面運休するほどの降雪を示す予報はなく、当初は列車の本数を減らす間引き運転で対応できると判断していたという。

しかし、「間引き運転で(線路上の積雪をしのいで)対応できると考えていたが、積雪量の増加に追いつかなかった」(JR北の宮越宏幸・鉄道事業本部長)という。

 宮越本部長によると、運行計…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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