「陽性」と誤って遺族に連絡 横浜市、棺に触れられず

 横浜市が3月、末期がんで亡くなった80代男性の遺族に、新型コロナウイルスの検査結果を「陽性」と誤って伝えていたことがわかった。翌日、誤判定に気づいて遺族に連絡したが、すでに火葬を終えた後だった。男性は消毒など感染症対策を施して納棺され、遺族は棺に触れることができなかったという。市は22日に記者会見し、「二度とこうしたことがないよう確認を徹底する」と陳謝した。

 市によると、男性は3月19日、末期がんのため市内の病院に入院。CT検査で肺に異常が見られたことから、23日の死亡後、PCR検査をした。

 検査した市衛生研究所は「陽性」と判定し、24日夕方以降に病院や遺族に結果を伝えた。この日、男性の通夜が行われたという。

 市衛生研の職員は検査機器の画面に表れた異常なデータを補正する必要があったが怠り、「陽性」と判定していた。25日に別のベテラン職員が誤判定に気づいたが、遺族に「陰性」と伝えた時にはすでに火葬を終えていた。(武井宏之


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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