「離婚しようよ」の舞台、なぜ愛媛? 決め手となった地方選挙と雨男

 夫は新人の国会議員、妻はドラマやCMにひっぱりだこの人気俳優。「おしどり夫婦」を演じるも、結婚5年目にして関係の冷え切った2人は「離婚」に向けて力を合わせ、困難を乗り越えていく――。

 「面白い脚本だな。でも、撮影はめちゃめちゃ大変そうだな」

 2021年末、えひめフィルム・コミッション(FC)の泉谷昇さん(52)はTBS制作で動画配信大手ネットフリックス連続ドラマ「離婚しようよ」の脚本を読み、そう感じた。

 この年の秋、TBS側から「愛媛全県で撮影したい」と相談を受けた。えひめFCは02年の設立以来、県内の映画やドラマの撮影に協力し、ロケ地の紹介や使用する施設への許可取り、行政との調整などの支援を担ってきた。

 撮影支援を長く手がける泉谷さんが「大変そう」と感じたのは、「選挙」という題材にあった。

 街頭演説のシーンは駅前や商店街といった街中での撮影になり、交通規制や大人数のエキストラの確保が必要になる。選挙カーで各地を走り回り、風景の変化を出すため、ロケ地が分散することも予想された。

 「選挙」をテーマにした作品の舞台に、愛媛を選んだのはなぜか。

「なぜ君」を見てクドカンと盛り上がった

 TBSのドラマプロデューサー磯山晶さん(56)は、香川県選出の国会議員に密着したドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を見たことがきっかけだったと明かす。

 「『本人』と書かれたのぼり…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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