「非常に珍しい」地震5日後の救出 生き延びた要因を医師が振り返る

 崩れ落ちた家屋の中。下敷きになっていた90代の女性はうめき声をあげながら、医師の手を握り返した――。

 元日の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市。6日夜、倒壊家屋から女性が助け出された。下敷きになって長時間が経過していたとみられるが、病院で治療を受け、快方に向かっているという。

 7日、救助にあたった消防隊員や医師が取材に応じ、当時の様子を説明した。

 「(生存率が下がるとされる)72時間を超えての救出は非常に珍しく、とても勇気づけられる」

 女性の救助にあたった緊急消防援助隊・京都府大隊長の八田正人さんはこう振り返った。

 現場は珠洲市正院町川尻の2階建て家屋。

 救助活動は6日昼ごろに警察の救助部隊が始め、京都府大隊と、被災地で救援活動を行うNPO「ピースウィンズ・ジャパン」の医師、稲葉基高さん(44)らの医療チームが加わった。

 同隊によると、女性は潰れた1階部分で見つかり、崩れた梁(はり)と床に左足を挟まれ、身動きがとれない状態だった。

 隊員らは2階部分から家屋に…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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