「2年は長かった」帰還少なく復興は途上、熱海土石流の警戒区域解除

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青山祥子 村野英一

 災害関連死を含め28人が死亡した静岡県熱海市伊豆山の土石流災害から約2年2カ月。被災地に設けられた警戒区域が1日、解除された。帰還を待ち望む被災者からは安堵(あんど)の声が上がる一方、市の復興計画策定が難航し、自宅再建が見通せないと嘆く人も多い。

 警戒区域は土石流が流れ下った約2キロの逢初(あいぞめ)川沿いに設けられた。逢初川上流の砂防堰堤(えんてい)は今春完成。土石流の起点付近の不安定な盛り土は、県の行政代執行で8月26日に撤去され、今回の解除となった。

 「隣近所との付き合いがなくなり、孤立した避難生活は不安で精神的に大変でした。今はほっとしています」。1日午前、自宅に寄った小松昭一さん(91)。修繕した自宅に近く戻る予定だ。

 あの日、ドーンと轟音(ごう…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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