「4連休前に抑えたかった」 「まん延防止」遅れに不満

 北海道の鈴木直道知事が「まん延防止等重点措置」の要請を検討すると表明したのは7月15日。国には20日に要請したが、適用が決まったのはその10日後だった。道や札幌市は早めの重点措置適用を訴え続けてきたが、人出が増える4連休を過ぎた後の適用に「本来なら連休前に人流を抑制したかった」(秋元克広・札幌市長)と不満も漏れる。

 道内では30日も新規感染者は250人となり、3日連続で200人超。27日連続で前週の同じ曜日を上回り、増加傾向に歯止めがかかっていない。

 感染力が強いとされるデルタ株が猛威をふるい、行動が活発な若年層の感染が目立つ。直近1週間の感染者のうち、30代以下が占める割合は28日時点で62%に上る。

 クラスター(感染者集団)の発生も相次ぐ。7月は28日までに33件発生。分野別で最多は「事業所」の14件、次いで「飲食店」の9件。これまで多かった「医療施設・福祉施設」は、高齢者へのワクチン接種が進むなどして4件にとどまる。

 医療提供体制も厳しい…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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