【そもそも解説】京アニ事件の争点、刑事責任能力とは どう判断?

 36人が死亡した京都アニメーション放火殺人事件で、京都地裁は25日の判決公判で、殺人など五つの罪に問われた青葉真司被告(45)の刑事責任能力を認め、求刑通り死刑を言い渡しました。最大の争点となった刑事責任能力とは。解説します。

 Q 刑事責任能力(けいじせきにんのうりょく)とは。

 A 物事の善悪を判断し、行動を制御(せいぎょ)する力のことで、犯罪行為に対して刑事責任を負わせる前提となる。刑法39条は、犯行時、責任能力が全くない心神喪失者(しんしんそうしつしゃ)は「罰(ばっ)しない」、著しく低下した心神耗弱者(しんしんこうじゃくしゃ)は「刑を減軽(けいげん)する」と定める。主な原因は精神疾患(せいしんしっかん)だが、薬物やアルコールの影響が考慮(こうりょ)される場合もある。

 Q なぜ刑を免(まぬが)れるような規定があるのか。

 A 刑罰(けいばつ)は規範…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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