【令和元年 回顧】柳澤秀夫氏が選ぶ2019年10大ニュース「ラグビーW杯日本大会」「はやぶさ2」「令和改元」…(スポーツ報知)

 天皇代替わりで「平成」から「令和」へと移り変わった2019年。祝賀パレードなどの皇室関連行事が続き、祝福ムードが広がった。ラグビーW杯日本大会では日本代表が初のベスト8入りを果たすなど明るいニュースが続いた。一方で、大型台風の相次ぐ上陸は、列島各地に深刻な被害をもたらした。海外に目を向ければ、香港で民主化デモが拡大し、日韓関係は悪化の一途をたどり、依然、緊迫した状況が続いている。元NHK解説員でジャーナリストの柳澤秀夫氏(66)が今年の10大ニュースを選んだ。

 記者時代は主に中東情勢を取材するなど国際畑を歩んできた柳澤氏は意外?にも1位にラグビー日本代表史上初のベスト8進出を選んだ。「スポーツは全くの門外漢。代表の顔ぶれを見た時にも外国人ばかりだな、と。でも、ラグビーの歴史などを勉強してみると、ノーサイドの精神、多様性などを大切にしている、と。偏屈な男ですが、熱中しましたよね。大会期間中、自宅の窓が開いたまま大きな声を出して、妻に怒られましたが…。コペルニクス的転回でした」

 2位は無人探査機「はやぶさ2」の小惑星「りゅうぐう」への着陸。「天文学者に憧れていた私からすると、興味深い出来事でした。生命がどこから来たのか。その答えはりゅうぐうから持ち帰ったサンプルにあるのでしょう」。3位は令和改元。「時代との向き合い方、天皇は日本にとってどのような意味を持つのかを考えるきっかけになりました」

 4位は米トランプ大統領の弾劾訴追決議案、可決。「オバマ政権を次々と否定していったトランプ氏。来年11月の大統領選まで大丈夫か、と」。5位は徴用工問題などでこじれた日韓関係。「両国民が過去と未来にどう向き合うのか問われます」。6位は八村塁のNBAデビュー、7位はブラックホールの撮影成功と続き、8位はカリスマ経営者、カルロス・ゴーン被告。4回目の起訴を受け、来年から戦いの舞台は法廷へと移る。「疲弊した日産を再建したヒーローが実は疑惑を抱えていた。バブル崩壊後の日本社会の問題を象徴しています」

 9位は戦後エンターテインメントの礎を築いたジャニー喜多川氏の死去、10位は北朝鮮の相次ぐミサイル発射。「米国との関係が行き詰まり、瀬戸際外交に戻る中、来年はトップニュースになるような動きが出るかも」。番外は来年の注目イベント、東京五輪・パラリンピック。「マラソン・競歩会場が札幌市に変わったり。どうなるの?って心配です…」

 ◆柳澤 秀夫(やなぎさわ・ひでお)1953年9月27日、福島県会津若松市生まれ。66歳。早大政経学部卒業後、77年、NHK入局。国際部記者として中東情勢などを取材。2006年、初代「ニュースウオッチ9」メインキャスター。18年9月に退局後、「大下容子 ワイド! スクランブル」(テレ朝系)、「Live News it!」(フジ系)など幅広く活動。

報知新聞社

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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