【速報】過激な手、リスク承知の攻撃 ミスしたら命取り

 豊島将之名人(30)=竜王とあわせ二冠=に渡辺明二冠(36)が挑戦している第78期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第4局は28日午前9時、東京都文京区のホテル椿山荘東京で再開された。

 1日目の27日は、相矢倉から両者が互いの守りの金をはがす激しい展開になった。28日朝の再開後は1時間の昼食休憩、夕方の30分の休憩を挟んで指し継がれ、夜までに決着する見込み。(村上耕司)

【第78期将棋名人戦第4局】「一瞬も考えかった手」に驚愕、中村太地七段の生解説

15:13

一瞬も考えていない手

 △7七銀の打ち込みに▲同桂と取る手が考えられていたが、渡辺挑戦者が選んだ手は▲7七同金。38分の考慮だった。

 「えー」

 「一瞬も考えてない」

 検討室の棋士たちが声を上げる。検討は振り出しに戻った。当の豊島名人は、どうだろうか。(村瀬信也

15:00

おやつは飲み物だけ

 おやつの注文は、両者、飲み物のみ。豊島名人はオレンジジュース、渡辺挑戦者はアイスコーヒー。(佐藤圭司)

拡大する名人の注文したオレンジジュース=迫和義撮影

14:35

名人の過激な手

 豊島名人に過激な手が出た。82手目△7七銀。相手に駒を渡すと自分の玉が危険にさらされるが、そのリスクを承知の上での攻めだ。

 代えて△4七角成と逃げる手が自然とみられていたが、中村七段は「それでは自信がなかったんでしょうね」という。▲7七同桂△同歩成に▲同金△同角成▲7七歩△6七金、▲7七同金に代えて▲7七同玉△5九角。検討室では様々な指し手が調べられているが、豊島名人が明快に良くなる変化はなかなか出てこない。中村七段は首をかしげている。

 豊島名人は△7七銀に58分考えたが、その直前の▲6八飛、さらに1手前の△5八角にもそれぞれ42分が費やされた。一つのミスが命取りとなる局面が続いており、双方が慎重に手を進めている。(村瀬信也

13:30

対局再開

 1時間の昼食休憩が終わり、対局が再開した。午後1時28分ごろ、渡辺挑戦者が対局室に戻ってきた。続いて、午後1時29分ごろ、豊島名人も入室。定刻の午後1時30分になると、記録係の田中大貴三段が「時間になりました」と声をかけ、対局が再開した。

 しばらくして、手番だった渡辺…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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