【速報中】ウクライナから避難の14歳も黙禱 侵攻続く故郷へ思い

 6日、広島は被爆77年の「原爆の日」を迎えました。平和記念式典には地元選出の岸田文雄首相が就任後初めて出席し、国連のグテーレス事務総長も参列します。ロシアによるウクライナ侵攻の中、何を語るのか。被爆者らの思いは。タイムラインで速報します。

■■■8月6日(日本時間)■■■

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

9:00

旧中島本町の住民が慰霊祭「一番苦しい1日」

 「私にとってもみなさんにとっても、一番苦しい1日が始まりました」

 平和記念公園にある観音像の前で、浜井徳三さん(88)はそうあいさつした。原爆投下前まで繁華街・中島本町があった場所。ここに自宅があった浜井さんは、原爆で両親と兄、姉を亡くし、疎開していた自分だけが生き残った。

 今は住民らの慰霊祭を主催している。この日は約50人が集まり、焼香をした。「自分にとっては楽しく生活をしていた場所。高齢化で続ける難しさを感じているが、自分が生きているうちは(慰霊祭を)守りたい」

9:00

岸田首相、グテーレス国連事務総長と会談

 岸田文雄首相が広島平和記念資料館で、国連のグテーレス事務総長と会談。その後、ともに館内を視察した。

8:50

ウクライナから広島に避難、中学生が黙禱

 ウクライナ中西部ジトーミル州から広島県福山市に避難している中学生、アナスタシア・クラブチュクさん(14)は、身を寄せている姉オレナさんの自宅で広島の平和記念式典のテレビ中継を見守り、原爆投下時間に黙禱(もくとう)を捧げた。

 今年4月に広島を訪問して、平和記念資料館などを見学した。原爆ドームを見て、破壊されたウクライナの街を思い出したという。黙禱をしている間も、侵攻が続くウクライナのことを思った。アナスタシアさんは「ウクライナで核兵器が使われるとしたら怖い。神さまに、本当にダメだとお願いしたい」と語った。

8:45

「核戦争の可能性、断じて容認できない」グテーレス国連事務総長

 初めて参列した国連のアントニオ・グテーレス事務総長があいさつし、「核兵器保有国が核戦争の可能性を認めることは、断じて許容できない」と述べた。

8:40

湯崎知事「核兵器は今そこにある危機」

 広島県の湯崎英彦知事があいさつ。ロシアのウクライナ侵攻を念頭に、「核兵器は現実の今そこにある危機なのだ」と指摘した。

 さらに「『力には力で対抗するしかない』と言う現実主義者は、なぜか核兵器について、『指導者は合理的な判断の下、使わないだろう』というフィクションたる抑止論に依拠している。核兵器が存在する限り、人類を滅亡させる力を使ってしまう指導者が出てきかねないという現実を直視すべきだ」と述べた。

8:30

岸田首相があいさつ 核禁条約には触れず

 平和記念式典で、地元選出の岸田文雄首相が就任して初めてのあいさつ。「広島の地から、『核兵器使用の惨禍を繰り返してはならない』と、声を大にして、世界の人々に訴える」と述べた。

 核不拡散条約(NPT)再検討会議に、日本の首相として初めて参加したことを強調。「核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを改めて誓う」と述べた。一方、核兵器禁止条約には触れなかった。

8:25

「平和な未来を創るため行動」 こども代表の「平和への誓い」

 「あれから77年経ちました。今この瞬間も、日常を奪われている人たちが世界にはいます。戦争は、昔のことではないのです」

 平和記念式典で、こども代表の2人が「平和への誓い」を読み上げた。広島市立幟町小学校6年のバルバラ・アレックスさんと、広島市立中島小学校6年の山崎鈴さん。

 「世界中の人の目に、平和な景色が映し出される未来を創るため、私たちは、行動していくことを誓います」

8:20

「核のボタンを無用のものに」 広島市長が平和宣言

 広島市の松井一実(かずみ)市長が平和宣言。77年前の原爆で母を失った当時16歳の女性の被爆体験を紹介し、「一刻も早く全ての核のボタンを無用のものにしなくてはならない」と訴えた。

 「核の脅し」を続けるロシアを念頭に、「他者を威嚇し、その存在をも否定するという行動をしてまで自分中心の考えを貫くことが許されてよいのか」と述べた。

■原爆投下から77年、参列者…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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