あおり運転の男に罰金50万円 「飲酒し覚えていない」

 堺市で1月、40代の夫婦が乗った車に「あおり運転」をしたとして、堺区検は2日、同市南区の無職谷慎二容疑者(45)を道路交通法違反(妨害運転)罪で2月26日に略式起訴したと明らかにした。堺簡裁は同日、罰金50万円の略式命令を出し、即日納付された。

 夫婦があおり運転の様子をスマートフォンで撮影し、動画の提供を受けた大阪府警が2月8日に谷容疑者を逮捕していた。捜査関係者によると、谷容疑者は「運転する直前まで自宅で酒を飲んでいた。あおり運転を始めたきっかけは覚えていない」と話したという。ただ、供述以外の証拠を得られず、飲酒運転での立件は見送られた。

 起訴状によると、谷容疑者は1月27日午後9時55分ごろ、同市南区から中区の路上を軽自動車で運転中、時速40~60キロ台で走行する夫婦の車に対し、車間距離を後ろから約2・6メートルに詰めたり、約2・6~3・3メートル前方に割り込んだりするなど、危険を生じさせる恐れのある運転をしたとされる。

 一方、大阪地検堺支部は、被害女性に腰椎(ようつい)ねんざを負わせたとされる自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)の逮捕容疑については不起訴処分(嫌疑不十分)とした。理由は明らかにしていない。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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