いつもと違う御柱祭、トレーラーで「山出し」 諏訪大社

遠藤和希

 6年(数えで7年)に1度の長野県・諏訪大社の御柱祭が、1200年以上とされる祭りの歴史の中で初めてのやり方で行われている。大勢の氏子が人力で「御柱」と呼ばれる巨木を曳行(えいこう)するのが祭りの特徴だが、今回は新型コロナウイルス感染対策で、山から里へ運び出す「山出し」はトレーラーを使うことになった。

 8日朝、計8本の御柱を運ぶ下社の山出しが始まった。曳行開始の神事の後、午前8時半ごろ、出発地点の下諏訪町の「棚木場」を2本の御柱を載せたトレーラーが出発。氏子らは荷台の御柱の前後を隊列を組んで歩いた。沿道では住民らが、柱が運ばれる様子を静かに見守った。終着地「注連掛(しめかけ)」まで通常3日かけて行われる山出しは2日に短縮、最大の見せ場の急坂を滑り下ろす「木落(おと)し」も行わない。

 下社に先がけて今月2日に山出しがあった上社でも同様に、トレーラーで御柱を運んだ。山出しの後の「里曳(び)き」は上社5月3~5日、下社は14~16日に行われる見通し。(遠藤和希)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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