おしゃべりOKの公立図書館、東京に誕生 きっかけは子育て世代の声

 おしゃべりができる公立図書館が7月1日、東京都多摩市でオープンする。全国的にも珍しい取り組みの出発点は、「子どもを静かにさせないと行けない」という親世代の声だった。

 多摩市立中央図書館は古い図書館を移転新築した。総工費は約45億円。地上2階地下2階建てで、蔵書は約43万冊。開架スペースは1階と2階にある。

 利用者が会話OKなのは2階の開架エリアの全域だ。友人と話しながら本を選んでも、子どもが絵本を読んでいるときに親子でおしゃべりしてもいい。子ども向けの本のほか、くらしやスポーツなど生活に身近なジャンルの一般書など最大約7万5千冊を置く。

 もちろんグループでの会話や議論もOKだ。グループ学習やディスカッションに使えるよう、人数に応じて自由につなげられる可動式の机を備えた。多くの閲覧席に電源を備え、WiFiも無料。フロアでは鳥がさえずるBGMを流す。一方で1階は静かに読書や自習をする空間に。携帯電話の使用も所定の場所以外ではNGだ。

■飲食OKの「先進地」に聞い…

この記事は有料記事です。残り723文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment