お笑いコンビ「和牛」解散へ 「遅刻重なり」「求める漫才できず」

土井恵差奈

 お笑いコンビの「和牛」が来年3月で解散する。吉本興業が12月12日、発表した。

 和牛は水田信二さん(43)と川西賢志郎さん(39)のコンビで、2006年に結成。M―1グランプリ決勝に5年連続出場し、3年連続準優勝する実力派として鳴らしてきた。

 愛媛出身の水田さんに対し、川西さんは大阪出身。漫才のしめとしておなじみの「もうええわ」の絶妙な言い回しで知られた。

 2人の主なコメントは次のとおり。

「意見できず苦しく」

 水田さん「きっかけは、3年程前に気の緩みから複数回の遅刻が重なったことでした。漫才のパフォーマンスにおいて川西の要求に応えられないことがあり、漫才への取り組み方について川西との差を感じるようになりました。お客さんに笑ってほしいという目的は同じでしたが、川西の求めるものと自分のやりたいこととのギャップが徐々に開いていき、相方に対して意見することができなくなり、楽しかった漫才が苦しいだけの毎日に。自分にとって、漫才も漫才以外のお仕事も、芸人の仕事は全て本業です。和牛を応援して下さっていた皆様にはお笑いで応えていきます。川西は絶対に大丈夫な人なので心配はしてません。僕自身のことはすごく心配だらけなのでこれまで以上に応援してください」

「情熱新たに」

 川西さん「3年ほど前から、僕はより舞台に力を入れたい思いが強くなる一方、水田の劇場出番への遅刻が続いたことをきっかけに、自分と彼の漫才に対する姿勢の違いが目立つようになりました。徐々に信頼できなくなり、節度を保てず厳しく言葉をかけることもありました。それが彼を苦しめることにつながり、求めるような漫才もできなくなってしまいました。応援してくださっていた皆様には心苦しい報告となりましたが、どうかご理解ください。会社と相談を重ねておりましたが、急なご報告となってしまいました。ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。漫才師としての自分を育ててくれた会社やスタッフの皆様、仲間やお客様に、改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。今後も芸人活動は続けてまいります。新たに情熱を捧げられるものを探し、見つけ、挑戦していけたらと思っています。具体的な活動に関して皆様へお伝えできる日が来るよう、日々を精一杯に」(土井恵差奈)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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