がん経験した子の父、ライブを企画 音楽に「生きる力」

 小児がんの子どもや家族を支援しようと、Every Little Thingや倖田來未さんらが出演するチャリティーライブ「LIVE EMPOWER CHILDREN 2020」が2月15日、都内で開かれる。がんを経験した息子を持つプロデューサーが企画した。この日は国際小児がんデー。「音楽の力で、小児がんの子どもたちを勇気づけたい」と呼びかける。

拡大する小児がん支援のチャリティーライブを企画した保屋松靖人さん=東京都港区

 手がけたのは、エイベックス・マネジメントでアーティストを育ててきた、保屋松(ほやまつ)靖人さん(46)。2013年、当時小学6年の長男は、「おしっこが出ない」と訴えた。精密検査を受けると、膀胱(ぼうこう)にテニスボール大の腫瘍(しゅよう)があり、がんの一種、横紋筋肉腫と診断された。転移もしていた。「頭が真っ白になりました」と保屋松さん。インターネットや知人を介して情報を集め、米国の医師にも連絡をとった。手術に抗がん剤や放射線治療……。入院治療は約1年半におよんだ。

 抗がん剤の後には、髪が抜けて食欲が落ち、長男の小さな体はやせ細った。つらそうな表情を見て「自分が代わってあげたい」と何度も思った。幸い治療はうまくいき、再発もない。

拡大するライブに出演予定の「Every Little Thing」=エイベックス・マネジメント提供

 長男の入院中に出会った白血病…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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