この冬一番の寒気が23~25日に日本上空に流れ込むことから、気象庁と国土交通省は22日、能登半島地震の被災地などを中心に警報級の大雪になると緊急発表した。雪の重みによる被災家屋の倒壊に注意が必要で、太平洋側の平地でも積雪になる恐れがある。
日本海で発達した低気圧が北日本に接近し、強い冬型の気圧配置になる。特に23日夜~24日をピークに発達した雪雲が流れ込みやすい状況だ。北陸、中部で警報級の大雪となる可能性が高く、北海道から九州南部にかけても警報級となる可能性がある。同庁気象監視・警報センターの岸本賢司所長は昨年12月下旬の大雪と比べて「強い寒気が持続する期間がより長い」と注意を呼びかけている。
24日正午までの24時間降雪量は多い所で、北陸70~100センチで、能登地方の平地でも20~40センチ。東北60~80センチ▽東海、近畿、中国50~70センチ▽関東甲信40~60センチ▽北海道20~40センチ▽九州北部・南部10~20センチなど。
このほか、気象庁によると、能登半島地震の余震は緩やかに減り続けている。1日当たりの震度1以上の地震の発生回数は2日の414回をピークに、7日以降は40回未満となり、20日9回、21日4回と1桁になった。
ただ、新潟県中越地震(2004年)や熊本地震(16年)よりも多く、引き続き震度5強以上の地震に注意するよう呼びかけている。(宮野拓也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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