三重県伊勢市の玄関口、伊勢市駅前にある再開発事業で造られた12階建てのビル。市と、手がけた業者との「決裂」で、完成後も長らく無人状態となっていたが解決にめどがつき、ようやく各フロアへの入居が進みつつある。ただ、全面開業は当初予定より2年あまりも遅れる見込みだ。
1年前は、夜になると暗闇に包まれていた再開発ビル「MiraISE(ミライセ)」。いま、賃貸住宅がある最上階をはじめ、明かりがともる。今春以降、入居が始まっている。
ビルの運営会社・未来伊勢(みらいせ)によると、賃貸住宅20戸が入る11、12階で12戸が埋まり、2~4階は有料駐車場で稼働中。空いている1、9、10階については9、10階はホテルと、1階は薬局などと入居に向けて交渉中だという。
8階で12月に業務を始めるのが伊勢公共職業安定所(ハローワーク伊勢)。現庁舎の老朽化のため移転するが、本来の入居は昨年4月で内装工事も終えていた。それが2年近くも待たされた形だ。三重労働局の総務課は「市の福祉拠点と同時に入居することになっていたため」と説明する。
その福祉拠点は5~7階に入り、来年5月に業務を始める。近く内装工事に入る。高齢者らの暮らしを支援する福祉総合相談センター、妊婦らの健康管理に関わる窓口といった部署で、現在、市役所本庁舎などに分散しているのを集約し、約100人が働く予定だ。
「今は順調だと思っているが…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment