さよなら天神ビブレ 惜しまれながら44年の歴史に幕(西日本新聞)

 若者向けのトレンド発信拠点となってきた福岡市・天神の商業施設「天神ビブレ」が11日、閉店した。1976年のオープン以来、44年の歴史に終止符を打った。福岡市が進める都心部の再開発「天神ビッグバン」の一環で、2024年に大型複合ビルに建て替わる予定。買い物客は閉店を惜しみつつ、新しい施設に期待を寄せた。

【動画】大勢に見守られながらシャッターが下りた天神ビブレ

 閉店セールが催された店内には多くの買い物客が押し寄せた。友人と古着店で買い物していた福岡市の崎村朋美さん(28)は「高校の頃、学校帰りに寄るのが楽しみだった。思い出も多い」と感慨深げ。宮崎県の高校教諭増田武矢さん(43)は、漫画「キン肉マン」の公式グッズ店に駆けつけた。「大ファンなので、聖地がなくなるようで寂しい」。この日は開店前に約230人が並んだという。

 ビブレは地下2階、地上8階。再開発は周辺の福岡ビル、天神コアと一体的に行い、新ビルには商業施設のほか、オフィスやホテルなども入る計画だ。20代の頃から利用する福岡市の小川真美さん(46)は「若者はもちろん、幅広い世代が楽しめる施設になってほしい」と期待を寄せた。

 営業を終えた午後9時すぎ、多くの客に見守られながらシャッターが下りた。浅井直樹館長は「天神で時代の若者文化とともに歩んできた。お客様からたくさんの思い出を聞かせてもらい胸がいっぱいになった」とあいさつした。(諏訪部真、西村百合恵)

西日本新聞社

【関連記事】


Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment