しわに刻んだ67年 終戦後の中国、鉄路つないだ日本人

 10月10日正午。東京・市谷の中華料理店に高齢の男女十数人が集まった。「おお~、好久不見(お久しぶり)」。あいさつにときおり中国語が交じる。

 南満州鉄道の元技術者らがつくった「天水会」のメンバーだ。会の名は、終戦後8年ほど中国に残り、内陸部甘粛省の天水―蘭州間354キロの鉄道、天蘭線の建設に携わったことにちなむ。

 「2世しか集まらなかったのは初めてだな」と幹事の小森剛さん(80)がつぶやいた。設立から65年。子の世代も高齢になり、会員120人のうち活動するのは約半数だ。

 小森さんの父は旧満州のチチハ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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