“たまたま”特別警報級にならず 台風10号解説(テレビ朝日系(ANN))

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“今年最強”の台風10号は『特別警報級』にまで発達しなかったにもかかわらず、九州各地に被害をもたらしました。なぜ、特別警報級まで発達しなかったのか。気象予報士・喜田勝さんの解説です。 ◇今回、特別警報級まで発達しなかった理由は?
原因は台風の目を見るとわかります。台風の目がハッキリしているということは、発達している証拠でもあります。台風の目がハッキリしていた5日の段階では、中心気圧は920hPaまで下がり、九州などの『特別警報の基準』を満たしていました。南大東島を通過した後から、徐々に台風の目が崩れ始め、6日昼頃には中心気圧も935hPaまで上がり、特別警報の基準に達しなくなった。 ◇なぜ台風の目は崩れた?
台風の中心付近には上昇気流がありますが、上昇した空気はどこかで下がらなくてはなりません。台風が強いと上昇気流がとても強くなるので、中心のすぐ外で下降気流が生まれ、目が崩れました。強い台風で時々みられる現象です。先週、東シナ海を北上していった台風9号が、海の水をかき混ぜ、海水温が下がったため、再発達しませんでした。今回はたまたま、勢力が弱まりましたが、今後も警戒が必要です。9月、10月になって太平洋高気圧が弱まると、台風は東日本を通るコースになり、これまでに台風が通っていない海水温が高い場所を通ってくることになります。今後も油断せず、早めに避難・行動をすることが重要になります。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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