にぎわい戻った「あの場所」 コロナ5類移行は目前、満席スポットも

 新型コロナウイルスの感染拡大から3年余り。政府は、8日から感染症法上の分類を季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げるとしている。そんな中、コロナ禍で客足が遠のいていた全国各地の観光地やイベントに人が戻り始めている。

 4月中旬にあった「春の高山祭」(岐阜県高山市)。今年は4年ぶりに「屋台の曳(ひ)き揃(そろ)え」が復活し、国内外から多くの観光客が訪れた。同市観光課によると2日間の人出は16万8千人。昨年の5万3千人を大きく上回った。

 飛騨・高山観光コンベンション協会の駒屋義明事務局長は「この3年間は観光客が少なく厳しい状況だった」と話す。

 集団感染で打撃を受けた屋形船にも人が戻っている。4月14日夜、東京・勝どきの船着き場から出発した乗合船には香港、カナダなどからの外国人観光客を中心に満席になった。

 乗合船を運航する老舗「晴海屋」では、2020年春から秋までに約9千人の予約キャンセルが出て経営難に陥った。しかし、22年夏ごろから少しずつ客が戻り始め、その後は外国人観光客の増加も伴って23年3月は同月として過去最高益を記録した。4月も同じく過去最高益を見込む。安田進社長(56)は「会社が潰れる瀬戸際だったが、やっとトンネルを抜けた気がする」と胸をなで下ろす。

 感染対策で営業すらできなかったライブハウスにも日常が戻り始めている。4月中旬の夜、「原宿ルイード」(東京都渋谷区)では男性5人組バンド「DIVE TO THE 2ND」の力強い演奏が響く中、ファンがマスクをしながら声を上げていた。

 「原宿ルイード」でアーティ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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