まだ泣けない 大雨で崩れた窯元、「奇跡のつぼ」を支えに再建へ

 7月の大雨で全壊した福岡県東峰村の小石原焼の窯元が、再建に向けてクラウドファンディングをしている。心の支えはたくさんの人の善意と、奇跡的に救出された大きなつぼだ。

 「後ろを振り返ったら前に進めない。まだあれから一度も泣いてないんですよ」

 大雨から4カ月余。「蔵人(くらんど)窯」の小野昌子さん(67)は、そう話す。

 7月10日午前、夫の永蔵さん(69)や息子夫婦と営む窯元は、土石流に襲われた。国道沿いの工房と店舗はぺしゃんこに押しつぶされた。息子一家の家も、息子たちが避難した直後に全壊した。

 昌子さん夫婦の自宅は100メートルほど離れている。永蔵さんが心臓の手術をして退院したばかりで、床下浸水した自宅にとどまった。夕方、歩いて店へ行き、つぶれた店を目の当たりにした。

72センチの大つぼが無傷 「奇跡でしかない」

 「夫が手術した後でよかった…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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