みんな魔法少女 障害ある子らが出演、特撮映画を撮影

 障害がある子も病気がある子も、そうでない子も、みんな「魔法少女」――。こんなテーマの特撮短編映画を滋賀県近江八幡市の企画制作会社が制作中だ。4月の完成に向け、子どもたちが撮影に励んでいる。

 昨年11月下旬、京都府内のスタジオ。集まった女の子たちの手には、色とりどりの短い杖が握られていた。設定は「魔法学院」。先生役の女性が「頭の上を通過するまでに呪文を言い切って」と解説した後、一斉に杖をふっていた。

 タイトルは「魔法を使うおんなの子。」。小学1年生から中学1年生までの約20人が出演する。魔女を目指す少女たちが魔法学院に通い、人間を食べる鬼たちと戦うというストーリーを、約30分間で描く。

 「何度も撮り直しになって大変だけど、映画を作る大変さがわかった。精いっぱいやりたい」

 そう語るのは、「二分脊椎症(にぶんせきついしょう)」という病気を抱えながらアイドルを目指す京都市の宮本果凜(かりん)さん(8)。主人公のカリン役だ。勉強嫌いだったが、鬼と戦うために努力を重ね、「炎の魔法使い」として活躍する。

 二分脊椎症は生まれつき脊髄(せきずい)の一部が脊椎の外に出て変形してしまう病気。宮本さんはこの病気により膀胱(ぼうこう)に機能障害があり、右足にまひもある。

 宮本さんは保育園のころから女…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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