アイコンタクト拒んだ渡辺謙 分からない、だから面白い

 米国のハリウッドで、性別や肌の色、性的指向といった社会の多様性を反映させる作品が増えています。世界の映画や演劇は「面白さよりも多様性」という時代が来るのでしょうか? 映画「ラストサムライ」以来、第一線の日本人俳優として世界で活躍する渡辺謙さん(60)に、エンターテインメント界の未来を聞きました。

 ――近く公開する「007」シリーズ最新作は主人公が黒人女性に、現在公開中のスターウォーズの最新作も女性が主人公です。こうした変化をどう感じますか?

 「作品で表現したいことと、キャスティングは切っても切り離せない。映画づくりで、キャスティングは最も大事なものです。これまでは白人、その多くを男性が担っていた役柄をどういう風に変えていくのか。それは、最近の映画の醍醐(だいご)味の一つだと思います」

 「そもそもブロックバスター映画(予算規模が大きく、興行的な成功が期待される映画)は、社会の変化や観客の欲望に寄り添って作られるもの。これまでは、作る側が、ジェンダーやエスニックなどにおいて、観客側に多様な背景があることを見落としてきたのです。そういう意味で、変わってきたのはいいことだと思う。でも……」

 ――でも、なんでし…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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