アリババ創業ジャック・マー氏、東大の客員教授に 食糧問題に関心

山本知佳

 東京大学は1日、中国のネット通販最大手アリババ集団の創業者である馬雲(ジャック・マー)氏を、研究組織である「東京カレッジ」の客員教授として迎えたと発表した。任期は10月末まで。年単位での更新も可能という。

 馬氏は、2019年12月に東大で行われた国際会議に登壇。東大は、この時から「一定の関係を築いてきた」と説明する。東大が行う世界の食糧問題に関する研究が、馬氏の関心事項だったことが今回の就任につながったといい、今後は講演や講義を通じて、起業や企業経営、イノベーションについての経験や知見を、学生や研究者と共有することを期待するという。

 馬氏は1999年にアリババを創立。2020年に当局批判ともとれる発言をし、傘下の金融会社アント・グループの株式上場が延期に追い込まれた。21年には、独占禁止法違反でアリババが巨額の罰金を科され、昨年8月には、アリババなどプラットフォーム事業者への規制を強化する改正独禁法が施行された。馬氏は中国当局がアリババやアントに圧力をかけ始めてから、徐々に表舞台に姿を見せなくなっていた。(山本知佳)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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