ウクライナでも展開のHIMARS 北海道で米軍が実弾射撃訓練

岡田昇

 北海道内で行われている陸上自衛隊米海兵隊との共同訓練「レゾリュート・ドラゴン22」は14日、最終日を迎えた。矢臼別演習場別海町など)では、米軍の高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」の実弾射撃訓練が報道公開された。

 開けた台地の一角に止まったハイマースの車両。突然、赤い炎が見えたかと思うと、「ジュワッ」という爆音が聞こえ、車両は白煙に包まれた。発射された方向に目を移すと、弾の軌跡をなぞって煙が伸びていくのが見えた。火薬が入っていない演習弾計12発を約13キロ離れた地上目標へ向かって発射した。

 ハイマースは、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、米国が軍事支援の一環として提供していることでも知られる。車輪で走行し、空輸可能な機動性が特長。射程が長く、前線から離れた攻撃目標を正確に狙えるため、ウクライナの戦場でも大きな成果を上げているとされる。

 ハイマースの報道公開は当初、今月3日の予定だったが10日に延期。10日も演習弾が届かなかったとして、射撃の形だけとり、実弾射撃は中止していた。(岡田昇)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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