ギターに合わせて「ガオー、ガオー♪」 クマ被害防止、ロックで啓発

奈良美里

 岩手県は秋のクマ被害防止キャンペーンを始めた。キノコ採りなどで山に入る機会が多くなることから、クマと遭遇し、被害に遭うのを防ぐ狙いがある。

 新しいチラシの配布に加え、県職員で音楽家の登堂かほるさん(本名・舘洞嗣雄さん)(61)が作詞・作曲した「ツキノワグマのRock’n’Roll」を啓発活動に使う。

 「子熊を可愛いと 思うかい? 甘い考え 捨てちまいなよ」

 「突然アンタに 襲いかかる ガオー、ガオー、ガオー、ガオー、ガオー、ガオー」

 ギターの軽快なリズムに合わせてクマ対策のメッセージを込めた。盛岡市在住のシンガー・ソングライター田口友善さん(69)が歌い、県のホームページでも公開している。

 県自然保護課によると、今年度の県内でのクマの目撃件数は2188件(8月末時点)、これまでに13人の人身被害もあった。同課は山に入る際には、▽複数で行動する▽クマスプレーを携帯する――といった対策をとり、出合ってしまった場合は、▽走って逃げない▽目を離さず静かにゆっくり後退する――などと注意喚起している。(奈良美里)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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