クレしん「ひろし」を演じて24年 不良オヤジの早逝

(惜別)声優・藤原啓治さん

 「名言集」が刊行されるアニメキャラはそうはいない。「クレヨンしんちゃん」で24年間演じた主人公の父ひろしだ。グータラで足が臭いひろしは、時に世界の危機を前にして家族や人生の価値を訴え、世界一平凡でカッコいい父ちゃんになる。その言葉に魂を吹き込んだ。

 「計画通りに行かないのが人生なんだ。よく覚えておきやがれ!」「自分ひとりでデカくなった気でいるヤツはデカくなる資格がない!」

 ひろしの魅力を「器が大きく常に前向き」と語っていた。この役に出会ったのは声優を始めてまだ2年目の27歳。高校3年の年末に進学資料で演劇関係の学校に目がとまり、芝居の道へ。劇団でメシは食えなかったが、声の仕事で道が開けた。

 切れ者、くせ者、道化にヒーロ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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