コウノトリ、列車にひかれて死ぬ 兵庫、国内最長ペアのメス

菱山出

 兵庫県豊岡市は7日、メスのコウノトリ(21歳)が列車にひかれて死んだと発表した。2005年9月に秋篠宮ご夫妻らによって放鳥された5羽のうちの1羽で、国内最長ペアの一組のメスという。

 市コウノトリ共生課によると、7日午前7時45分ごろ、JR山陰線城崎温泉―玄武洞間の線路に2羽のコウノトリが降り立ち、普通列車が警笛を鳴らして減速したものの、逃げ遅れた1羽がひかれたという。

 県立コウノトリの郷公園は05年に国内で初めてコウノトリを放鳥したといい、このペアは市立ハチゴロウの戸島湿地(同市城崎町今津)の人工巣塔で営巣。国内最多の32羽のヒナを巣立たせたという。足立宰(つかさ)副園長は「国内のコウノトリの繁殖に貢献した個体だっただけに大変残念」と話した。(菱山出)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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