コロナで住民登録が増えた 「刑務所の町」の異変とは?

 減少の一途をたどっていた北海道月形町の住民登録者数が、今年6月に突然増加に転じた。増えた多くは65歳未満の非高齢者の男性。人口減少と高齢化に悩む地方自治体にとっては朗報だが、理由は必ずしも町の魅力が増したからではなかった。ではなぜ?

 札幌から北東に約50キロ離れた月形町は、米作や花の栽培が盛んな農業地帯。町名は明治時代に置かれた監獄「樺戸集治監」の初代典獄(監獄長)だった福岡藩士・月形潔に由来し、1983年には町の積極的な誘致で月形刑務所が開所するなど「刑務所の町」として知られる。だが1960年に9492人いた町民は、今年5月末の時点で3分の1以下の3071人まで減少。高齢化率は2020年3月末で42・3%まで上っていた。それが7月末には人口3134人と2カ月で約2%増え、高齢化率も41・5%に下がった。

 突然の「人口増」は、新型コロ…

2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment