コロナ下の留学 奨学金どうする?(上)

日本経済団体連合会が協力する奨学金UWCを受けてアルメニアの高校へ留学した高校生(後列右)=「トビタテ!留学JAPAN」提供

 コロナ禍で海外渡航は厳しい状況が続くが、収束後を見すえて留学に向けた準備が始まっている。留学先選びとともに早めに準備したいのが奨学金の申し込みだ。いま、奨学金はどうなっているのか。そもそも海外留学にはどのくらいの金額が必要なのか。文部科学省が民間企業・団体と共同で運営する留学支援事業「トビタテ!留学JAPAN」の広報担当・西川朋子さんに現状を聞いた。

 昨年3月以降、すべての国が感染症危険レベル2(不要不急の渡航中止)または3(渡航中止勧告)以上になり、「トビタテ」の奨学金や国費による日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度を含め、公的な奨学金の多くは新規の支給が止まりました。支援が決まり渡航予定だった学生たちもオンライン留学に切り替えたり、時期を延期したり、断念したりしました。

「トビタテ!留学JAPAN」広報担当の西川朋子さん(本人提供)

 しかし政府は今年6月、9カ月以上の長期の場合は、レベル2以上の国への留学でも自己安全管理の徹底について誓約書を提出するなど、一定の要件のもとで奨学金の支給を再開しました。今秋からの新学期開始に向け、少しずつ渡航が再開しています。ただし、交換留学などの場合は在籍校によって留学が許可されるかどうかは異なり、また短期の留学は渡航先での水際対策などの影響を考え、今のところ支給は止まったままです。

高額な学費がネックにも

 留学で必要な資金額は、渡航…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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