コロナ感染死「大きな見逃しない」 超過死亡で厚労省

 平年と比べた死者数の増加分を表す「超過死亡」について、厚生労働省は31日、欧米で多発したと指摘された新型コロナウイルスによる「見逃された死」は国内では少ないと考えられるとする分析結果を公表した。昨年末~今年4月に国内で約140人の超過死亡がみられたものの、4月までに報告された新型コロナによる死者よりも数百人少ない範囲だった。

 超過死亡は、平年と比べて死者がどのくらい多かったかを表し、全体像がつかみにくいインフルエンザなど感染症の社会への影響をみる指標として使われる。国立感染症研究所(感染研)などの研究班が、2012年以降の人口動態調査のデータを使い、欧米と同じ推計手法で、今年1~4月の都道府県ごとのあらゆる死因による死者数を予測。実際の報告数が予測値を超える超過死亡がみられるかを調べた。

 その結果、年末年始に栃木県で14人、4月中~下旬に千葉県で61人、東京都で55人、埼玉県で5人、徳島県で3人の計138人の超過死亡がみられた。ただし、国内で報告された新型コロナの死者は4月末時点で計400人超。超過死亡の値はこれを約250人下回った。

 研究代表をつとめる鈴木基・感…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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