コロナ禍でも対面インターンで伝えたい もの作りと住宅業界の魅力

 名古屋港水族館名古屋市港区)で、ペンギンの「日よけ小屋」を大学生たちが建て直した。愛知県岡崎市産の間伐材を使い、階段状になっている本格的なつくりだ。住宅リフォーム会社のインターンシップとして取り組んだ。

 9月中旬、ケープペンギンの飼育スペース近くの広場で学生5人が黙々と木材にペンキを塗っていた。日よけ小屋は、塗装中の木材を取り付ければ完成する。

 作業にあたった大学生は、住宅リフォームを手がける「ニッカホーム中部」(名古屋市緑区)のインターンシップの参加者だ。社員の設計をもとに、学生は組み立てや塗装を担当し、5日間、もの作りを体験した。新型コロナウイルス感染防止に配慮し、1日の参加人数は8人までに絞った。

 いろいろな職場で一定期間、業務を体験するインターンシップ。単位取得の条件にする大学もあるが、コロナ禍で、対面型ではなくオンラインが主流になっているという。そんななか、ニッカホーム中部は、今年度も対面型で実施した。

 学生に体験してもらうのは、学校や幼稚園、今回の水族館のように公共的な施設での「もの作り」だ。同社の川本和人さん(40)が企画し、2018年に始め、毎年学生を募集している。

 川本さんは新卒採用も担当している。ある時の合同説明会では自社のブースに空席が目立った。「住宅業界はきつい」と考えられているようで、学生に人気がないと感じられた。

 ハウスメーカーやリフォーム…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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