サザンなくして爆笑問題なし? 傷心のあの日、江ノ電で聴いた「海」

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聞き手・構成=大宮慎次朗

 半世紀近く第一線で活動し続けるサザンオールスターズ。夏の海や切ない恋心を題材にした楽曲は昭和、平成、令和と時代を超えて愛され続け、その歩みはわたしたちの人生とも響き合う。芸能界きってのファンで、桑田佳祐さんとも親交が深い爆笑問題の2人にとっても、サザンは人生を変えた存在だ。

 《サザンは1978年に「勝手にシンドバッド」でデビューした。中学生だった爆笑問題の2人は「ザ・ベストテン」でのパフォーマンスに衝撃を受けた》

 田中裕二 桑田さんはタンクトップに短パン姿で、「ラララー」なんて大騒ぎ。なんじゃこの人たちって思いました。早口で何て歌ってるかわからないけど、「今 何時?」は妙に耳に残る。次の日にはレコードを買いに行きました。

 太田光 世間的にはまだコミックバンドのような印象でしたが、3枚目のシングルでバラードの「いとしのエリー」が来た。「これは本物だ」っていうのは、みんなが思ったでしょうね。

 《2人は日大芸術学部在学中に出会った》

 田中 仲良くなったきっかけはサザン。2人とも極端にモテなかったんですよ。サザン好きは桑田さんの切ない片思いの歌詞に共感して、友情が深まるところがあります。あるとき太田がちょっと傷心で。「じゃあ海に行こうぜ」って2人で江ノ電に乗って、ウォークマンで一つのイヤホンを片耳ずつあてて「海」を聞きました。

サザンの20周年ライブに出演、「一生の思い出」に

 《88年に爆笑問題を結成…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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