サブスクおむつ、「両得」の利点とは 公立園に導入決めた市長の苦労

 さまざまな分野で広がる定額サービス「サブスク」。乳幼児の紙おむつを提供するサービスも登場し、導入する保育園が急増している。保育士にとっても、保護者にとっても、負担軽減になると好評だ。

 東京都清瀬市立第1保育園。1歳と3歳のきょうだいを迎えにきた会社員の男性(33)は言う。

 「とにかく楽です」

 園は4月から、紙おむつのサブスク「手ぶら登園」を導入。サービス事業者と契約した保護者は、おむつ持参が不要になった。

 男性はそれまで毎日、朝7時半に家を出る前におむつ1枚1枚にマジックで子どもの名前を書いて、園に持参した。使用するのは1日5~6枚、1週間分だと30枚近くになる。共働きのため夫婦交代で取り組んだが、「それが無くなった。ありがたい」。

 利用料は月額2508円(税込み)。枚数やサイズの制約は無く、おしりふきもつく。市が公立の全3園で導入を決めた。契約、支払いは利用者で、園から必要分を発注して直接配送される仕組みだ。

 同園の諏佐緑園長(55)は「あの子はあといくつで足りなくなる、といった個別の管理や、保護者とのやりとりが不要になる」と園側の利点を説明する。子どもの成長に合わせて大きさを選べるうえ、おしりふきを必要なだけ使えるため、特に排泄(はいせつ)の多い0歳児でおしりを清潔に保てるのも助かるという。0~1歳は過半数がサービスを使い、トイレトレーニングが進む2歳以降は利用者が減っていく。

おむつにネームスタンプ、市長の思い出

 導入を後押ししたのは、渋谷…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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