シニアビジネスベンチャーと事業者がマッチング – SOMPOとインフォコムが開発・販売など協力へ(医療介護CBニュース)

 介護従事者向けの業務支援システムなどを手掛けるインフォコム(東京都渋谷区)とSOMPOホールディングス(同新宿区)、SOMPOケア(同)は23日、IT(情報技術)を活用して、高齢者向け事業に取り組むスタートアップ企業を対象としたビジネスコンテストを開催した。入賞企業の製品について、主催各社が開発や事業展開について協働の可能性を探る。【吉木ちひろ】

 インフォコムは2012年に医療・ヘルスケアの現場とITベンチャーの交流を促すプロジェクト「デジタルコネクト」を立ち上げ、ヘルスケア領域に特化した新規事業の創出やスタートアップ企業との連携に取り組んできた。過去の企画でも、スタートアップ企業の製品やサービスについて、介護事業者の協力を通じた実証事業や現場での採用につなげている。SOMPOホールディングスとは、17年からシニアを対象としたビジネスコンテストを共催している。

 SOMPOホールディングスの笠井聡介護・ヘルスケア事業オーナー執行役はあいさつの中で、「介護事業に参入したことによって、シニアのマーケットにグループ全体で目が開いていった」と、介護事業に参入した15年以降の自社の変化について言及した。18年10月からグループ内で取り扱いを始めた、認知症に対する保障をカバーする保険商品についても「認知症などで苦しんでいる(高齢者の)状況について、介護事業を通じて理解が進んだことがきっかけ」と明かし、今後、予防への介入など新たな分野にビジネスの可能性を感じているという。インフォコムとのコンテストの共催の狙いについては、「外部の力を借り、『社会を変えていこう』という意欲・野心にあふれた皆様と仕事をする機会をつくっていかないと、我々も生き延びてはいけないのではないか」と述べた。

 当日は、事業会社の経営者、投資家、医療・介護従事者などおよそ200人が聴講者として参加した。応募企業30社以上の中から事前の選考を経て、ワーコン(福岡市)、スリーフォレスト(東京都新宿区)、航和(岩手県雫石町)、エーテンラボ(東京都渋谷区)など6社がサービスについてプレゼン。最優秀賞を受賞したトライリングス(東京都港区)は、10月末に米国で開催される「Aging」をテーマにしたイノベーターのイベントに招待される。同社は17年創業で、高齢者などに特化した運動マシン「D.R.E」の開発と医療機関・介護事業所への販売や運動施設の運営を手掛けている。SOMPOホールディングスによるサービスや製品開発協力が得られる「SOMPO賞」にはVR(仮想現実)旅行を提供するハコスコ(東京都渋谷区)が選ばれた。

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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