ジャニーズ事務所の対応、被害者支援求めた署名団体「大きな一歩」

島崎周

 ジャニーズ事務所の創業者、故ジャニー喜多川氏の性加害問題について、事務所が記者会見をしたことを受け、ファンらでつくる「PENLIGHT(ペンライト) ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会」は8日、事務所の対応についての受け止めを文書で発表した。

 会は、第三者委員会などの設置▽性暴力被害を訴えた人に対して事実を認め謝罪▽被害者支援などを求め、4月からオンラインで署名を呼びかけ、2回にわたって事務所に署名を提出するなどしていた。

 事務所が性加害を事実と認定し、被害者に謝罪をしたことについて「被害者の人権回復のために大きな一歩」と評価。「事務所自ら『法を超えた救済』を表明したことは、あらゆる被害者の訴えを受け入れる姿勢とみることができ、大変うれしく思う」とした。

 一方で、所属タレントの東山紀之氏が活動を引退し、新社長に就任したことは「一ジャニーズファンとして非常に混乱している」「事務所内の権力構造の只(ただ)中にあった当事者であるタレントが、この問題について責任をとることは非常に難しいのではないか」と指摘した。

 性加害問題があるからといって、ファンをやめることはできないとし、「事務所が法を超えて被害者救済を実行していくと宣言したからこそ、その決意が実行されるところを見届けたい」と記した。(島崎周)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment