ジュンク堂京都店が2月末に閉店 観光地化が影響

 書店大手の丸善ジュンク堂書店は、京都市下京区にある「ジュンク堂書店京都店」を2月末に閉店すると発表した。背景には、外国人観光客の増加による街並みの変化があるという。

 京都店は1988年、現在の阪急京都河原町駅に近い四条通沿いにオープンした。本社担当者によると、出店当時はオフィス街としてのイメージが強かったが、徐々に外国人観光客が増え、街並みや客層が変化。ビルが老朽化していることもあり、「これ以上、投資しても厳しいだろうと。やむなく閉店することにした」と話す。

 丸善とジュンク堂書店は2010年に経営統合を前提とした協業を始めた。京都には、小説家・梶井基次郎(1901~32)の代表作「檸檬(れもん)」で舞台となった「丸善京都本店」が、1872(明治5)年に出店。05年にいったん閉店したが、15年に京都市中京区の河原町通沿いでリニューアルオープンし、現在も営業を続けている。

 また、同社はジュンク堂書店京都店とあわせ、名古屋市中区の商業地・栄地区にある「ジュンク堂書店ロフト名古屋店」の閉店も発表した。こちらは同じ地区に系列4店舗が集中しており、とくに近い2店舗のうち一つを「役目を終えた」として閉じるという。(山崎聡)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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