ストリートビューで物色、空き家から金塊、手錠窃盗容疑で33歳逮捕

板倉大地

 街の風景をネットで閲覧できるグーグルマップストリートビュー機能などを使って空き家を探し出し、金塊などを盗み出したとして、福岡県警は住居不定、無職の南将志容疑者(33)を窃盗容疑などで逮捕し、福岡地検小倉支部が起訴した、と9日発表した。

 容疑を認め、「テレビ番組で生前整理されていない空き家の問題を知り、犯行を思いついた」などと話したという。

 逮捕容疑は、2018年11月~今年6月、福岡県内の複数の空き家に侵入し、現金計約900万円、金塊4個(計約460万円相当)や手錠1個(約8千円相当)を盗むなどしたというもの。

 南容疑者は、事前にストリートビューなどで雨戸が閉まっている家を見つけると、現地で電気メーターを確認。空き家と判断したら窓を工具で壊すなどして侵入していた。侵入時は、物音がしても気づかれにくい悪天候の日を選んでいたという。

 県警は裏付け捜査の結果、南容疑者が17年ごろから今年3月までに福岡県や佐賀県広島県山口県で同様に計443件(被害総額約3080万円相当)の窃盗を繰り返していたとみている。盗んだ物は買い取り業者に郵送して転売し、高級食材やバイクを購入していたという。(板倉大地)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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