ツタンカーメン王の鉄剣、隕石を低温で鍛造か 千葉工大が化学分析

 黄金のマスクで知られる紀元前14世紀のエジプト・ツタンカーメン王の墓から出土した鉄剣は、どのように作られたのか。化学分析の結果、鉄剣は隕石(いんせき)から低温で鍛造され、エジプト国外から持ち込まれた可能性があることがわかった、と千葉工業大学が発表した。

 同大の研究チームは2020年2月、エジプト考古学博物館に分析装置を持ち込み、鉄剣の元素組成や表面の微細構造を測定し、データの解析を進めてきた。

 これまでの研究では、鉄剣は宇宙からもたらされた鉄が主成分の隕石(鉄隕石)を加工していたことが確認されている。ニッケルを10~12%含み、鉄隕石の一種オクタヘドライトが原料とされるが、その製法などは未解明だった。

 発表によると、鉄剣からはオ…

この記事は有料会員記事です。残り958文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment