トラックによる死傷事故、会社の管理者も書類送検 識者「意義ある」

 トラックが都市間高速バスに衝突し、17人が死傷した北海道八雲町での事故から9カ月余り。道警は22日、トラック運転手の会社「日本クリーンファーム」の道南事業所(八雲町)の上司2人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。事故を起こしたトラックは、厳しい運行管理が求められる「緑ナンバー」ではなく、自家用車と同じ「白ナンバー」だったが、道警は運転手だけでなく、運行を管理する立場の社員の過失も問えると判断した。

 事故は昨年6月18日正午前、八雲町野田生の国道5号で起きた。多数の豚を運搬中のトラックが対向車線にはみ出し、バスに正面衝突。双方の運転手とバス乗客3人が死亡し、乗客12人が重軽傷を負った。

 道警が書類送検したのは、トラックを運行していた食肉大手日本ハムの子会社・日本クリーンファーム(本社・青森県)道南事業所(八雲町)の道南生産管理部長(57)と安全運転管理者(52)。男性運転手(当時65=事故で死亡)も自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で容疑者死亡のまま送検した。

 捜査関係者によると、運転手は事故前日、運転業務終了後に体調不良を安全運転管理者に伝え、情報は道南生産管理部長にも共有された。2人は事故当日に運転手の体調を確認しなかったという。運転手は運転中に心筋梗塞(こうそく)を起こして意識を失い、対向車線にはみ出したとみられるという。

 同社の吉原洋明社長は「改めて深くお詫び申し上げます。引き続き再発防止に取り組むとともに、捜査に協力してまいります」との談話を出した。

今回の書類送検の意味と、裁判への見通しを専門家に取材しました。専門家が「意義ある」と語った理由とは。

 これまで緑ナンバーの事故で…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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