ドラクエファンの市長と作ったご当地RPG そして開発者は移住した

 「日本一の手袋のまち」を掲げる香川県東かがわ市の名所や特産品が登場するスマホゲームが完成した。その名も「Glove(グローブ) Story(ストーリー)」と題したロールプレイングゲーム(RPG)。開発者の首都圏出身のIT関連会社員は、ゲームの制作がきっかけとなって市に移住した。

 神奈川県秦野市に住んでいた八木暁史さん(39)はウェブ解析士マスターの資格を持つIT関連会社員。

 瀬戸内海に面した東かがわ市を訪れたのは2021年、所属するウェブ解析士協会から、市と商工会が主催する地域DX(デジタル化)のセミナーに裏方として派遣された。

 その後、協会は、市や商工会と中小企業のICT(情報通信技術)支援に関する連携協定を結んだ。八木さんは市から観光課題についての相談を受けるようになった。

 今でこそ、東かがわ市はNHKの朝の連続テレビ小説「ブギウギ」ヒロインのモデル、笠置シヅ子の出身地として多少は知られるようになったが、人口減少が進む町をどうアピールするか、市はずっと模索を続けてきた。

 「旅行ガイドにも東かがわは1ページほどしか載っていない。まず認知されることが第一だ」

 八木さんはそんな思いから、「ゲームを作ったらどうですか」と上村一郎市長に提案した。

市長のこだわりの注文に苦労

 ゲーム「ドラゴンクエスト」…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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