ネットで買えるボーガン、高い殺傷能力も 銃刀法対象外

 兵庫県宝塚市で4日、女性2人が矢で撃たれ、死亡した事件。使われたとみられるボーガン(洋弓銃)は、専用の矢を弦を引いて飛ばす洋式の弓。日本ボウガン射撃協会(東京)によると、1960年代、競技用として日本に入ってきた。ボーガンは英語の弓「BOW(ボウ)」と、銃「GUN(ガン)」を組み合わせた和製英語で、英語圏では「クロスボウ」とも、日本では「弩(いしゆみ)」「石弓」とも呼ばれている。

 競技用のものは国際基準に照らし、弓の形状や素材、矢の長さなどが細かく指定されている。協会に所属していなければ、原則購入することができない。

 ただ、競技用以外のボーガンも数多く流通している。ネット上ではレジャー用や護身用などの名目で販売され、殺傷能力が高いものもあるとされる。銃刀法は、猟銃や刀剣などの購入時に各都道府県の公安委員会の許可を得るよう義務づけているが、ボーガンは「弓」のため対象外だ。

 ボーガンを扱う防犯グッズ店(神戸市)の男性経営者は「対面販売では身分証を示してもらっているが、ネット販売では難しい」と話す。送り先の住所を控えるなどしているという。

 茨城県取手市では2015年4…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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