ハトのフン掃除しても怪電波 見つけたビッグバンの証拠

村山斉の時空自在<46>

 昔のテレビに使われていたブラウン管は加速器だったが、ビッグバンの証拠も示していた。放送終了後などに見える砂嵐のような画像の一部は、ビッグバンから来た電波だったのだ。

 ビッグバンを最初に「見た」のは、米ベル研究所のアーノ・ペンジアスとロバート・ウィルソンの両氏だ。使命を終えた通信アンテナを宇宙観測に使おうとした。しかしなぜかノイズが入る。最初は近くのニューヨーク市からの電波かと思い、別の方向に向けた。でも入る。アンテナ自体に問題があるかと思って中を見ると、ハトが巣を作ってフンが落ちている。これが原因だと思ってハトを追い出しフンを掃除したがまだ入る。どうしても入るノイズは宇宙全体から来るとしか思えない。

 そこで2人は近くのプリンスト…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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