バスの扉開けたまま乗客乗せ16分間走行 ロック装置作動せず 静岡

南島信也

 東海バス(静岡県伊東市)の路線バスが沼津市内で、左側の中扉を開けたまま乗客を乗せて、約6・3キロ、16分間走行していたことがわかった。この間に乗降した4人の乗客にけがはなかった。26日、静岡運輸支局に報告書を提出した。

 東海バスによると、18日午後4時半ごろ、40代の男性運転手が換気のために開けていた扉を閉め忘れて営業所を出発。乗客を乗せていない区間を含めると、約9・3キロ、24分間運転した。乗客から扉の開放を指摘されたという。

 中扉は、車いすやベビーカーの乗客がいる際に使用する。扉が開いた状態で走行しようとすると、通常はアクセルにロックがかかって走行できない仕組みだが、この保安装置が不具合で作動しなかったという。運転手は会社に報告していなかった。

 静岡運輸支局は22日、通報を受け、調査を求めていた。東海バスは全車両268台の保安装置を緊急点検しており、「安全確認を再徹底し、再発防止に全力で取り組む」とのコメントを発表した。(南島信也)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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