バルブひねると「命の水」 枯れた田に農業用水、4日に1度給水へ

 愛知県豊田市の取水施設「明治用水頭首工(とうしゅこう)」で起きた大規模漏水で、明治用水土地改良区は30日、農業用水の供給が止まっている地域に対し、給水を始めた。農業用水の供給量を十分に保てないため、水を送る地域を四つに分け、4日に一度の頻度で農業用水を供給するという。県は、大雨時に備えて、仮設ポンプ以外の取水方法も検討する。

 土地改良区によると、送水エリアは四つの地域に分けられ、この日は愛知県の安城や刈谷などの各市で農業用水の供給が始まった。給水は午前9時~午後4時で、通水した地域はその後の3日断水となる。取水量が増えれば、エリアを二つか三つに再編し、給水の頻度を増やす。三つの場合は2日通水後、4日断水。二つの場合は3日通水後、3日断水する。今月25日からは、試験的な給水を行い、水が供給できるか確認していた。

 給水が始まった田んぼでは30日朝から、給水バルブからの水の出を確認したり、田植えの作業をしたりする農家の姿があった。

 「ようやく田植えができて良かった」。刈谷市の農家の男性は、給水にあわせて田植えを始めた。

 安城市兼業農家の山口保男さん(65)は、給水バルブから勢いよく水が流れる様子に笑顔を見せた。「百姓は水がなければ命を取られるのと同じ。ありがたい」と話した。

 計9千平方メートルでコメを育てる。品種「あいちのかおり」を育てるため、代かきを始めようとした矢先に漏水が発生。苗に自宅の井戸水をやりながら、田植えのタイミングを待っていた。

 田植えを諦めることも考えて…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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