パラメダル、触ってわかる凹凸 「扇」をモチーフに

【動画】カウントダウンセレモニーでは、メダルのデザインや聖火ランナーのユニホームが発表された=川村直子撮影

 2020年東京パラリンピックの開会式まであと1年となった25日、大会組織委員会はメダルのデザインを発表した。凹凸のある放射状のデザインで「人々の心を束ね、世界に新たな風を吹き込む」との思いを込めて「扇」をモチーフにした。

 千葉県出身の松本早紀子さん(30)の作品。扇を束ねる「要」の部分は「人種や国境を越えて、人々の心を一つに束ねてくれるアスリート自身」を表現したという。扇の面には、日本の自然として岩、花、木、葉、水を五つの異なる加工で表し、扇の凹凸に加え、質感の違いが触れてわかるようにしたという。松本さんは「1年後の大会で、アスリートにこの輝きを手に取って、見ていただきたい」と話した。

 側面には金メダルに一つ、銀メダルに二つ、銅メダルに三つ、直径約3ミリの丸いくぼみを施す。表面には国際パラリンピック委員会(IPC)の規定で「TOKYO2020」と点字が記される。直径や素材は五輪メダルと同じ。1位から8位の入賞者に渡す表彰状には、岐阜県産の美濃手すき和紙を使う。

 パラリンピックのメダルは29日~9月2日(午前9時半~午後6時)に都庁第1本庁舎2階の展示コーナーで、聖火リレーのトーチとともに展示される。(荒ちひろ)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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