ヒグマ死亡事故の朱鞠内湖でキャンプ場再開 電気柵に監視カメラ増設

奈良山雅俊

 北海道幌加内町の朱鞠内湖で釣り人がヒグマに襲われ、死亡したことを受けて閉鎖していた湖畔のキャンプ場が1日、営業を一部再開した。町が、監視カメラの増設やキャンプ場を電気柵で囲うなどの安全対策を施した。

 5月14日に釣り人がヒグマに襲われたことを受け、渡船などによる遊漁をはじめ、キャンプ場や遊覧船、貸しボートの営業を休止。6月5日に遊漁を除く一部を再開したが、翌日にヒグマの目撃があり、再び休止していた。

 安全対策として、町はこれまでキャンプ場周辺に自動撮影カメラ36台を設置し、監視を継続。管理棟から少し離れた第2、第3キャンプ場はヒグマの侵入防止のため、周囲に電気柵を設置した。遊覧船は再開するが、貸しボートは前浜から見える範囲での利用に限定している。

 湖は「幻の魚」と言われるイトウを狙い、全国から釣り人が訪れるが、遊漁については再開のめどは立っていない。湖内の釣りポイントなどに設置してある自動撮影カメラで出没状況などを調査・分析し、再開方法を検討していく。

 問い合わせはNPO法人シュマリナイ湖ワールドセンター(0165・38・2029)(奈良山雅俊)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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